Sunny/松本大洋
家庭の事情で親と一緒に住めない子供たちの養護施設 星の子 の子供たちの日常。
作者の松本大洋自身が施設出身だというのは知っていた。この作品を読んで、彼の原点となるコミュニティはこんなんだろうかと感じた。
やはり親に捨てられたという疎外感は子供たちにとって深い傷になっている。
子供は親が愛しくて求めているのに、親はそれに応えてくれない。
こんな悲しいことが実際に世の中にあるんだもんな。でも、救いはある。この作品の読後感は、救いに満ち溢れている。
園長先生の言葉が全てだ。
「時間」いうんはホンマようできてるとワシは思う・・・。
どどまることがないさけな。
どんだけ楽しいときも、どんだけ悲しいときも、ずっとそのままいうわけにはイカン。
今のままがずっと続くことはないんやな。
これは救いやとワシは思う。