尾瀬(尾瀬ヶ原と尾瀬沼)山荘泊→尻焼→万座の3泊4日ひとり旅
物心ついてから初めての尾瀬。
まるで天国の中を散歩しているような心持ちになれた。上高地でも同じ気持ちになったことがある。雄大な美しい自然に身を置く時の穏やかな整った気持ち。
hiking in the heaven.
一日目、鳩待峠から弥四郎小屋まで歩いたのは10kmくらい。フワフワと景色に感激しながら歩いてたら着いちゃった。
弥四郎小屋のある見晴は尾瀬ヶ原を一望できる。よっしゃ、ココでビールやろ!とプシュ!グビグビー♪と一人酒盛り昼食。歩いてる最中は、その重さで苦労させられたビール達。これで軽くなるぞー♪なんていい気になって消費してたら酔っ払ってしまった。
その後、予定では三条の滝まで行くつもりだったが、実際に進んでみると山道が結構急だし、崖だし、酔っ払いには危ないので止めることにした。こういう時に退くことも重要なんだよ山では。なんて山登り熟練者のような心持ちで。
そんなこんなで安全平坦な尾瀬ヶ原を満喫して13時に山荘へチェックイン。山荘というものに初めて泊まった。個室だったし、お風呂で石鹸も使えたし快適だった。
相部屋(ドミトリー)でなくて良かった。聞けば山荘というのは遭難者を出さない意味合いもあるので宿泊希望者を断らないんだそう。混んでいる時は一枚の布団を3人でシェアすることがあるのだとか。
とにかく、僕はそういう濃密なコミュニケーションは求めていないので良かった。
ただ、部屋にコンセントがないのは盲点だった。携帯できる大容量バッテリーが必須だった。電波が入らない状態が続くとスマホの電池持ちが悪くなる。スマホで写真も撮るし、外界との唯一の連絡手段であり、尾瀬にいながらスマホで仕事もしてるんだから。スマホの電池切れはなんとしても避けたい。
山荘の夕食や朝食は全ての宿泊客が同じ時間に食堂で一斉に取る。料理は温かく、民宿レベルで満足度高し。
だって車で物資運べるわけでなく、全てヘリか人が背負ってこなきゃいけない環境ですからね。
二日目は見晴から尾瀬沼へ行き大江湿原を眺めてから見晴に戻り鳩待峠まで。
大江湿原は尾瀬ヶ原とは趣が違うし、尾瀬沼とマッチして気持ち良かった。
総移動距離は27km~30km位だろうか。見晴7時発、鳩待峠15時着で疲れた。特にコース最後の山ノ鼻から鳩待峠までの3kmが登りなのでキツかった。
コースの最後に登りって・・・ツライんだね。
尾瀬の後はすぐに温泉ビールと行きたいところだが、グッと我慢して尻焼温泉まで運転。
スーパーで食材買って尻焼駐車場に到着。
やっと風呂。尻焼温泉にジャッポーンと入り山行の全身疲れを癒やす。
そして車に戻り車内でバーベキュー。風呂入る前にセットしておいたsankoの一人炊飯器に白飯も炊けている。さあ、ビールだ、肉だ。ガスバーナーの上のコーティング済メスティンで焼いた肉に舌鼓。炊きたて白飯がうまい。そしてキンキンに冷えたビールをグビグビー♪
とても疲れていたので爆睡。
気になった点は、ご飯炊いたらsuaokiの大容量バッテリーが目盛り3つ消費すること。車中泊連泊も考えていたけどバッテリー持たないか白飯を諦めるかなので、翌日はホテル泊に変更した。
もう一つの理由は尻焼の公衆トイレが汚かったこと。ああいうことをしてたら地元に迷惑となり、じきに尻焼も閉鎖されてしまう。悲しい未来を予感させた。
尻焼翌日はチャツボミゴケ公園を経て万座高原ホテルへ。万座高原ホテルではシャクナゲ館の部屋に泊まり。絶対別館よりシャクナゲ館のほうがいい。景観があるしね。天下一の石庭露天風呂と部屋酒盛りを満喫。
翌日は白根山を通り、鬼の押し出しを見学して帰路へ。白根山は噴火警戒期で立ち入り禁止。いつになったら散策できるようになるかな。大地の変化の速度を考えると、生きているうちには解除されないかもな。
で今回の旅の気付き。「ビールは山荘で買え」。個人でピクニックする時にはいつでも好きな時に好きな場所で飲みたいから、ビールなど持参するんだけど、尾瀬では不要だった。山小屋で買えばいいと思った。重かった。
逆に皆さんバーナー使って調理していて、僕もそっちを持参すべきだった。
女子が見晴の休憩用ベンチでステーキ焼いてて羨ましかった。朝靄の立ち込める尾瀬の早朝に温かい飲み物を自分で作れるのも最高だ。
酒は現地で買う。調理器具(最低でもお湯沸かせる程度の)は必須。これを今後の山ピクニックの原則にしようと思う。