海を抱いたビー玉 森沢明夫

古い物を大切にしていると物に魂が宿る。
大切にされ魂を宿したバスに関わる心温かい人たちの話。

登場人物がみんな優しい。やさしさに溢れている作品だ。
読後、作者のあとがきで知ったが、実在するバスや人物だったという点には感心させられた。

ネコバスのモデルとなったボンネットバスBX341、確かに人を笑顔にさせるバスだなぁ。
魂を宿すきっかけとなった瀬戸内海の大三島、打ち捨てられていたバスを救った福山時計自動車博物館(広島)、新潟の越後湯沢で現在も活躍中のBX341、どれも実際に見に行ってみたいなぁ。

作中の印象に残る言葉「思う、言う、成る。」。
こうなりたいと思い、口に出して言って入れば、現実になる。
ほんと、そうだよな。

素敵な読書体験でした。

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