新潟ジェームス・タレル光の館、清津峡、大地の芸術祭と長岡花火大会で感動号泣
大好きなアーティスト、ジェームス・タレルの作品に宿泊できる「光の館」は長いこと僕のバケットリストにあった。この度、長岡花火大会鑑賞に合わせて行ってきた。
夕刻の日の入り、早朝夜明けの2回、畳敷きの和室の屋根に空いた空間から空を眺める。空の色、雲の変化を楽しむことができるジェームス・タレルの作品が「光の館」。面白いのは宿泊可能なことだ。そして今回はモチロン宿泊する。
天井の穴から空を眺める光の館のメインの部屋は和室。金沢21世紀美術館にあるやつと上部の構成は同じ感じ。光の館は畳の上に横になって眺める感じなので、よりリラックスできる。
光の館到着当日、東京から新幹線とローカル線(ほくほく線という車窓からの景色が最高の電車)で最寄の十日町駅まで2時間かけてはるばる移動してきた。灼熱の中、大地の芸術祭の一部である十日町の現代美術館に歩いて行き作品鑑賞。美術館の中も暑い。ずっと汗がひかない。くたびれる鑑賞だった。
そして16時に光の館にチェックイン。ひとっ風呂浴びて、ビール飲んで、頼んでおいた仕出し弁当食べてからの夕刻の作品鑑賞だったので、何度か数分程度の寝落ちをしてしまった。でも最高に気持ち良かった。
光の館のお風呂も雰囲気抜群、夜の闇の中では神秘的な雰囲気、明るい時には落ち着いていて風情が楽しめる。
宿としては、一緒に泊まる人達と部屋割りや風呂の時間など相談しなくてはならず、少々億劫だが、どうしても同じ部屋を共有しなくてはならないので、はじめにコミュニケーションを取っておくのは良いアイディアだと思った。
清津峡は十日町駅でレンタカーを借りて行った。事前に写真で見ていたが、実際に体験してみて、とても良かった。
大地の芸術祭は火、水曜日が休みだ。到着初日は月曜日だったので十日町の現代美術館でまとめて作品を見たが、翌火曜日は屋外展示の作品のみをチラホラ見るだけしかできなかった。が、それで充分楽しめた。以前、同じく北川フラム氏の手掛けたアート町おこし拠点の直島でもそうだったが、点在するアート作品と偶然的に接点を持つって楽しい。そういう点で屋外展示を見るだけでも楽しい。
そして長岡へ移動した。
長岡の花火大会である。
混雑は首都圏の花火大会の殺人的な混雑ぷりと比較すれば、極めてカワイイ程度のものだ。なんなら快適だ。
普段はほとんど人がいないであろう路地を沢山の人が歩いていく。祭り前の高揚感が街中に満ちている。
有料席(ちなみに長岡駅が良い)にシートを敷いて陣取り、花火鑑賞。
肝心の花火は素晴らしかった。はじめて花火を見ながら感動して号泣した。
平原綾香のジュピターをBGMに、視界いっぱいに大量の花火が轟音と共に咲き誇る。信濃川沿い、横一列、8〜10程度の打ち上げ箇所からタイミングを合わせて打ち上げられる大輪の花火群。凄すぎて笑っちゃって、そして涙が溢れ出してきた。長岡花火は絶対に体験しておくべきものだった。最高だった。
ホテルは長岡に確保しておかないと無理。花火大会後に長岡駅から他の都市へ移動して宿泊は現実的ではない。
普段の価格の10倍と強気な値段設定だが、需要と供給の観点から致し方ない、必要な経費である。予約できただけでラッキーである。僕の場合は1週間前に楽天トラベルで偶然空きを見つけた。おそらくキャンセル→再出品だろう。僕が予約したら、また「空きなし」になった。宿泊場所は長岡花火大会に再訪の際にも一番難易度の高いポイントとなりそうだ。
日本三大花火大会は長岡の他に、秋田県の大曲、茨城県の土浦だそうだ。全部制覇したいなあ。