失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!/大野正人
息苦しい世の中だと思うことがある。
他者に対して不寛容な社会と感じる。
ヒルズの障害者トイレで不倫ショートタイムエッチしたとか、事務所を通さない後輩案件の営業先が反社だったとか、そんなことについて他人がヤイノヤイノ言って社会的に抹殺することが常態化してしまっている。
多くの人が疑心暗鬼で自分に自信がなく、イライラ、ギスギスしている。
そんな他者の失敗ばかりを喜々として叩く人生なんて幸せなのかな?と思うことも多々ある。
ただ、私としては「世の中を変えよう」みたいな意思はないので、そういう底意地の悪い人たちに見つからないように自分の好きなことをやるだけだ。
というのはいいとして、チャレンジする人に失敗はつきものだ。
ましてやこんなご時世なんだし、失敗は怖い。下手したら再起不能になるまで叩かれる。
でも偉人は失敗したから偉人になれたのである。
失敗など恐れるな、じゃんじゃん失敗せい、という内容の本書は良書だ。
この世の中、突き抜けた朗らかさで失敗を乗り越える強さを持てたら最高だ。
僕はもう大人なので、世間を憚りながら楽しくやるが、自分の子供たちにはポジティブで失敗を恐れずたくさんチャレンジしてほしい。
そういう意味では日々のコミュニケーションで点として伝えていくだけでは足りなくて、こういうテーマ性のある本を渡して、一冊読んでもらうというのは良いんじゃないか。
というわけで、今度小3になる息子に渡して読ませてみよう。