神秘の島(三部作)/ジュール・ヴェルヌ作、大沢徳明訳
アメリカ南北戦争で南軍の捕虜になったサイラス・スミスらが仲間と気球で脱走するも、嵐に巻き込まれて裸一貫で無人島に不時着。
類稀な知識と、仲間たちの献身的な協力で湖の護岸をニトログリセリンで爆破し岩盤洞穴住居とし、畑を耕作し、風車を作り、家禽飼育場、電信通信機などまで作って生活を快適にしていく。
作った船で隣島まで出かけ、昔の罪を悔やむ野人と会い、仲間として取り込んでいく。
侵入してきた海賊達との決闘。瀕死の負傷を負ったハーバート。
ピンチになると決まって神秘的な力により救われる。
その神秘的な力の正体は?
キチンと物語の中で回答が用意されているのか不安だったが、作者は逃げることなく物語内に回答を用意していて、ハードボイルドで頼りがいのある父性を持った冒険作家だなと思った。
物語自体、ただ無人島でサーバイブするだけでなく、事件が起きるし、ワクワク読めた。面白かった。