孤島の冒険 N・ヴヌーコフ作/島原落穂訳
2020年の暑い夏、世間はコロナでまだ騒がしく、例年、多くの人が集まる埼玉県の大型屋外プールは軒並み営業休止していた。
我が家では一足早くINTEX製のそれなりに大きいプールを自宅の庭にセットアップしており、これが大成功。
8月中は大げさでなく1週間に5日は自宅プールでくつろいでいた。
子供達はプールの中で遊ぶが、僕はといえば、炎天下、大型パラソル下の日陰にリクライニングチェアを置き、ビールやハイボールなどを片手に音楽を聴きながらの読書にはまっていた。
子供たちもよく一緒にプールで遊んだ。
ある日、息子が私の読んでいる本に興味を持った。
子供が無人島に流れ着いて、島にあるものを活用しながらサバイバル話だよと紹介したら興味を持ち、「読んでくれ」とビーチベットで横になる私の上に転がり込んできた。
それがこの本「孤島の冒険」だった。
すぐに飽きるだろうと思っていたら、全然飽きずに、二日間に渡り100ページ以上、3時間程朗読して一緒に読了するに至った。
人生初の長時間音読だったが、息子がこれで読者の楽しみに気がついてくれたなら価値があった。
パパの書庫には沢山の冒険譚があるので、いつか勝手に拝借してじゃんじゃん読んでほしい。
そのための書庫といってもいいくらいだし。現物の本はこういう世代を超えて引き継ぎたい時に有用だ。